自転車男爵の旅ブログ

このブログでは自転車男爵の旅のお話を綴ります。

【DAY134-141】テキサス州 -後編- パート2 <自転車アメリカS断記Marathon, Marfa, Lobo, Finlay, El Paso, TX>

どうも!全力20%のヒューです!

 

テキサス州後編パート2!

 

テキサス州長かった!

テキサス州には休んでる日も含めて31日間滞在しました!今旅中1番長い州!

 

そんなわけで、Sandersonから次に向かった街はMarathon(マラソン)という街!

 

Sandersonを離れる直前にガソリンスタンドでゲータレードなどの補充をしていると、話しかけてくれた老人カップルがなんとMarathonに住んでいる方で「うちでキャンプするといいよ!」と泊まる場所を提供してくださりました!!

 

そんなわけで、彼らの自宅めがけて出発!

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f:id:zenryoku20p:20190117142321j:image(大量の小さなヤッカたち)
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f:id:zenryoku20p:20190117142349j:image(ランチから出てしまった牛たち、地元の人は見かけたら警察に電話して対応してもらうんだとか)
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夜、Marathonに到着し、連絡するとキャンプではなく、キャンピングカーの中を提供してくださりベッドでの睡眠。

ありがとうございます!

 

彼らは3年前に結婚(再婚)されたそうで、なんと高校時代のカップルだったんだとか!

当時はヒューストンにいたが、星をも掴めるかのような星空に恋し、Marathonに引っ越すことを決めたそうです!

 

確かにこの辺の空はとにかく広く、暗く、星空がプラネタリウムのようによく見える。

夕陽も最高に美しい!!

 

 

彼らは野良犬野良猫をとにかく拾ってしまうそうで、家の中、及び庭は猫と犬だらけでした!

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Ted(テッド)と名乗るおじさんは元は楽器職人!

そしてソファーなどの革張職人となり、今は昔の駅が工房となっているそうです!

 

朝サックスを弾いて聴かせてくださり、こちらも数曲演奏。

 

Ted「また来る時はライブセッティングしてあげるから連絡しろよ!」

 

Ted「そうだ!Marathonを離れる前にうちの娘が作った手作りの家があるからちょっと覗きに行って見たらいい!」

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そんなわけで、お二人とは別れを告げ、Marathonを離れる前にその娘さんの手作りの家とやらを見に寄ることに!

 

行ってみると予想外の外見にびっくり!

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なんだこれは!?と周りを一周しながら見ていると、どうやら家としてだけでなく、Bed & Breakfastとしても活用しているそうで、外にいたそこで働いている人が中も自由に見ていいよと言ってくださり、遠慮なく中もお邪魔させていただきました!

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どうやら元々あった建物を改造しながら表面に紙粘土を付けて固めていく作業を続けてこの外見が出来たそうです。

それにしてもオシャレで豪華!!!

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まさかグリーンルームや室内プールまであるとは!!

 

なんてことをしているうちに時刻は15時!

もうすぐ日が暮れてしまうじゃないか!ということで出発!

 

出発後まもなく、Tedたちが言っていたロッキーが姿を現す!!

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これがロッキーかー!!なんてJayと話しながら、でもこれは先っちょの先っちょでギリギリロッキーと言えるか言えないかぐらいの場所だよとのこと。

後にロッキー山脈のことを調べたところ、正式にはロッキー山脈はニューメキシコ州の北で終わっているようでした。
なのでロッキーではない。。

まぁ地元民がロッキーって言うんだからロッキーでいいべ!!
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f:id:zenryoku20p:20190117144732j:image(大きくなったヤッカ)
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この日の目的地はMarfaという街。

その途中にAlpineというアルプスから名前が来たかのような場所があり、夕陽も景色も素晴らしかった。

 

Marfaに向かう途中、かのロッキーを乗り越えるため、陽が落ちた後の山越え。

その登り途中でなんか白い砂みたいなのがあるなーと近づいてみるとまさかの雪!!!

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Jayとついに雪を踏んづける時が来たかーなんて大笑いしながら進む。

 

雪はその1ヶ所だけで済んだので良かったのですが、寒さは終わらない!

 

この日はこの旅中1番寒く、マイナス4°くらいにまで下がった。

 

ってか1月の真夜中に自転車漕ぐ奴がいるかー?なんて言いながら目的地に向かう!!

 

Marfaに近づくと、Jayが父親からとある噂を聞いたという。

 

なんだなんだと思いながら聞くと

MarfaにはMarfa Lightという光があり、光が踊るんだとか

 

光が踊る??オーロラとかそういうこと??

でもそれアラスカとかでしょ??

 

とか話をしていると左の方に指差しながらもしかしてあれかな?なんてJayが言い出す。

 

よく見ると遠くの方に4つの光が並んでいて光が消えたり付いたりを繰り返している。

Jay: あれがMarfa Lightだよきっと!

俺: いやいやあれは電気でしょ!?

 

俺は寒さで足がヤバイ状態だったのでよく見ずにとにかくダッシュで街に向かい最初に見つけたガソリンスタンドで身体を暖める。

 

時刻は夜中の00:00

水を入れているボトルの飲み口が凍っていた。

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Jayは早速Marfa Lightについて調べたようで、やっぱりあれだよ!と携帯で写真を見せながらテンション高く言う。

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どうやら車の走る光などが空気に反射して何もないところで光るんだそうだ!

人によってはUFOの光だ!という人も。

どうやら日中でも光って見えることがあるようです。

 

Marfa Light

 

気になる方はググってみるといろんな写真が見れます!

 

いやー世の中には色々な現象がありますな!

 

身体(足)をある程度店内で暖めた後、公園に移動しテントで野宿。屋根のあるパビリオンがあってくれてよかった。

 

翌日、前日乗り越えた山々を眺めながら起床。

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さぁ出発しようと思ったその時、朝からパンク。

 

も〜朝から勘弁してくれよ〜

 

なんて思いながら速攻修理!

 

これまでの旅で西から来た人たちから散々気をつけろと言われていた植物。ゴーツヘッド!
これまで一回もそれによるパンクは無かったから舐めていたが、今朝のパンクはそれによるものだった。

公園から出るとすぐタイヤチェック!
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こいつらはす〜ぐタイヤにくっつく上に鋭く刺さるため、一回転させる前に振り落とすことがパンクさせないためのキーだ!

タイヤチェックを確認後、朝飯を食いにダイナーチックなカフェへ!
その名もバンズ N‘ ローゼス!
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Marfaはアーティストの街として知られているようで、オシャレなお店もいくつか見かけた。

ここ、バンズ N’ ローゼスは元バーン(倉庫)の中にあるカフェ。
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店員さんと旅してる話をすると、こんな面白い話が!

 

「この辺には20年間ロバの背中に乗せれるだけの荷物を持って家を持たずに放浪しづけてた人がいるのよ!もう亡くなられちゃったんだけどね。」

 

なんと!ロバで!!

 

店を出てゴーツヘッドがないことを確認した後、辺りを見回し、自転車でなくロバで旅をした場合のことを想像しながらこの日の目的地であるVan Hornへ向けて出発!

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そしてまもなくパンク。。

 

パンクの正体はもちろんゴーツヘッド(><)

そしてパンクを直したと思ったらまさかのもう片方のタイヤもパンクしているではないか(T T)

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この日は結局合計4回もパンク。そして全部俺(><)

 

1日でパンク4回なんて。。

この日は俺のパンク記録に残る日となった。

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f:id:zenryoku20p:20190117152749j:image(まさかの砂漠にハリボテ!しかも音楽付きでしたw)
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f:id:zenryoku20p:20190117152739j:image(右上に何かが浮いている)
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f:id:zenryoku20p:20190117152734j:image(なんと飛行船!)
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f:id:zenryoku20p:20190117152635j:image(ヤッカと美しい山々)
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夜、バレンタインという小さな小さな街でたまたま車を停めたばかりの人の目の前で4回目のパンク。(これにより、パンク修理パッチ持ち合わせがゼロとなってしまった。。)

 

パンク修理をするためその方の玄関前で電気を借りると、この日の目的地(Van Horn)の16マイル手前に地図には書かれていないLoboという街があるという。

 

ん??聞いたことないぞ!?

そしてGoogle Mapでズームアップしても現れないが、Loboと打ち込むと姿を現す街が出現したw (実際街かどうかも不明)

 

 

そこはドイツ人の方が所有している土地だそうで、1年に1度、映画祭と打ち上げパーティーをする時だけに来られるそうな。

エルと名乗るおじさんは「そこでキャンプが出来ると思うよ。立入禁止の看板もないしね!」と場所を教えてくださり、本当に大丈夫なのか?と思いつつその通り道にあるLoboという街で泊まる考えで進むことに!

 

実際着いてみると立入禁止の看板は確かにないが完全に閉じられてるし入れる気配がないぞ!?

 

でももう疲れたし。。

 

いいや、ここ歩道広いし、ここにテント張って寝ちゃおう!ということで大胆にもUS90というハイウェイの歩道にテントを張って寝ることにw

 

さすがに警察来るだろうなーなんて言いながら就寝すると、まさかの何のお咎めなく無事に朝を迎えられたw ラッキー!

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朝9時頃に起き、目の前にはピーカンナッツの木々が並んでいた。

そして朝飯作って食ったりして11時頃に出発!

 

この日はFinlayというゴーストタウンであろう街を目指して出発!

 

何故ゴーストタウンだと思うかというと、まず地図的に誰も住んでなさそうな地域であったから。住んでいるとしてもおそらく家が一・二件しかないような場所だろうという予想。

 

昨日の目的地であったVan Hornを通り過ぎると間もなくしてMountaim Timeという別の時間軸(緯度)に突入、そして1時間戻される。

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日本との時差はこれで16時間となりました!(日本の方が16時間進んでる)

 

Mountain Timeに入ってしばらくするとこれまた美しい姿の山々が!!!

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いやー自転車旅最高です!

そして夜になり、Finlayまであと15マイル。
ここから先はGoogleMapによるとずっと下り坂だ!
ってなわけでI-10と呼ばれるハイウェイから離れ、右折しようとしたところ、なんと地面がアスファルトではなくなることが判明。

どうする?行く?行かない?

迷った末行くを選択。

最初は砂利道。しばらく進むとHard Packと呼ばれる固い土でできた道になり、おお!これなら行けるじゃん!と油断した瞬間、Jayの自転車が滑る。
そして俺の自転車も滑り、そして前に進まなくなった。

そう、そこから先は完全に砂漠となっていた。。!!
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再びJayと大笑いしながら、こりゃあ日中はともかく夜は無理だなってことでI-10に戻りすぐ近くのトラック休憩所にテントを張って、翌日の朝見る景色を楽しみに宿泊。
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朝起きると再び目の前の景色に感動する。

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いやーいい山々だ!

 

そしていよいよEl Pasoに向けて出発!

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f:id:zenryoku20p:20190117155428j:image(向こうの山々はメキシコ)
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f:id:zenryoku20p:20190117155518j:image(うっすら見える川がRio Grande!メキシコとの国境線)
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f:id:zenryoku20p:20190117155358j:image(夕陽の色がすごい!)
f:id:zenryoku20p:20190117155509j:image(エルパソとメキシコの夜景!)
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El PasoではAustinでお世話になったSarahの両親の家に泊めていただけることに!

 

 

El Pasoは大きな街で、テキサス共和国時はまだメキシコだったこのエリア。アメリカ合衆国になった時に今のテキサス州の一部となり、アメリカとなりました。

 

テキサス州沿いのアメリカとメキシコの境界線はRio Grandeという川が境界線となっています。

そのためEl Pasoも川で分断!

 

一部はEl Pasoとなり、一部はメキシコの街となった。

 

今回泊めてくださったSarahの家族の話によると、昔はパスポートなしで国境線を越えて遊びに行けるような環境だったそうです。

ところが12年ほど前あたりからメキシコ側で様々な事件が勃発し、治安が悪くなり、その12年前を最後にメキシコの国境線は渡らなくなったとのこと。

今では大変危険な地域として知られています。

 

一方El Pasoの方は街の真ん中に軍があり、CSI、FBI、ICE、ボーダーパトロール、警察、あらゆる組織が揃っているためアメリカ合衆国でもトップ5、時には1、2を争うほどの安全な街となっているそうです。

 

El Pasoから見えるメキシコは遠くから見る分には美しい。

15年前くらいに来れてたらメキシコにも行けたんだけど、、残念。

 

そんなわけで、テキサス州終了です!!

いやー31日かかった!(休みの日も入れて)

しかしながらテキサスはとても美しい州でした!

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Port Autherから始まり、Austin、Hill Country、そしてFar West!

全部違って全部良いってね!

 

そんなわけで、次回のブログはいよいよニューメキシコ州に突入します!!

 

それではまた!!!