どうも!全力20%のヒューです!
現在僕たちはDAY119でテキサス州にすでに入っております。
ヒューストンも超え、昨夜音楽と自転車で有名なAustin(オースティン)という街に到着しました!
テキサス州は大変大きく、まっすぐ横断するだけでも約830マイル(約1335km)もあり、1日50マイル計算で行くと17日間かかります。
しかしながらもちろんまっすぐ横断はしないのでもうちょいかかる予定w
テキサス州も歴史的にスペイン領だった時とメキシコ領だった時と、フランス領だった時とテキサス共和国だった時と、、、というふうなアメリカ合衆国の一部となる前に様々な歴史背景がある州。
その辺においてはまたテキサス州のブログを書く時に調べてもう少し掘って書きたいなと思います。
ルイジアーナ州ではニューオーリンズに6泊、そしてGonzales、Krotz Springs、Lafayetteに2泊、Kaplan、Grand Chenier、そしてテキサス州Port Autherへという経路で旅をしました。
ニューオーリンズについては先日書いたのでニューオーリンズ以外のところで印象に残ったことを書きたいと思います。
ミシシッピ川は有名だしなんとなく素敵なイメージを持っていましたが、実際は化学プラントが沢山あり、空気も悪く、Cancer Alley(ガンの道)というあだ名が付くほど空気汚染が酷いことで有名。
こんな場所に住みたくないし、化学プラントで働くなんて健康被害が酷くて早死にするという発想が多くの人が持つ印象、そしてガン率は高いので間違えではない。
地球にも悪いしなんでこんなところに人が住むんだ?ということを言う人もいる。
アメリカ人の言う例えとして「ソーセージは食べるけどソーセージがどこでどうやって作られたかは知りたくない」
それと同じでプラスチックを使う人はいっぱいいるわけで、誰かがどこかで作っているわけです。
この地域には10個の化学プラントがあるそうで、ここでは高学歴がなくても就職ができ、場合によっては大学に行ってなくても高学歴者より稼げ、大きな家やスポーツカー、欲しいものを手に入れられ理想の生活が手に入る。
大学に行くなんてバカじゃないの?という人もいるそう。
そして、誰かに毛嫌いされようが、誰かがやらなきゃいけない仕事だとして誇りに思って働く人もいるそうです。
健康にも地球にも悪いけど、そう言った商品を使っているのも僕らであって、なんとも言えない場所でした。
ちなみにプランツの1つは2005年から日本のDenkaという会社が買い取り、そのプランツがある街周辺は空気汚染によるガン率がアメリカの平均値700倍という恐ろしいことになっているとのこと。アメリカの空気汚染によるガン平均値はわかりませんが、もし700人に1人がガンになるとしたらこの地域では700人全員がガンになるということに。。。
(Denkaはここでネオプレンを作っているそうです : 手袋やパソコンケース、カメラケース、ダイビングスーツなどでよく見られる素材)
このCancer Alleyは85マイル(136km)続きます。
そして次に印象的だったのはCajun!
ケイジャンとはフランス系住民のこと。
まだアメリカになる前にメイン州に住んでいたフランス人たちはイギリスによって追い出され、カナダのケベックか元々フランス領であったニューオーリンズへ移住した。
メイン州にいた頃はAcadianと呼ばれていて、今も北のメイン州とケベックの方はAcadianと呼ばれているそう。
ニューオーリンズの方ではCajunとして独自の方言、食文化、音楽文化が発展。
前々回のブログで紹介したRed Beans & Riceもケイジャン料理の1つ。
アメリカでようやく違う種類の食べ物、料理が現れました!
まずこちら!
ソーセージの皮だけ残して中に肉と米が包まれている料理!皮は食べずに中身だけ食べます!
そしてこちらは海老と卵の雑炊、及び、亀肉のピーカンスープ(雑炊)!
写真には撮ってないのですが、ワニ料理もあるし、グンボと呼ばれる肉入り雑炊のようなものもあり、種類が豊富!(雑炊が多いw)
そして味付けがうまい!
今はまだ時期が始まったばかりで高いそうですがザリガニ料理も有名!
ニューオーリンズを過ぎてからは農作物の種類が変わりました!
まずはこちら!なんだかわかるでしょうか?
答えはサトウキビです!
そしてこちら!
お米か???でも違うような。
答えはお米。
でもお米の収穫後、同じ田んぼを違う目的で活用しているとのこと。
これまたなんだかわかるでしょうか?
答えはザリガニ!
なんと田んぼにザリガニを入れて養殖するんだそうです!
そんなわけでここらでは食べているものが違う!
そして音楽文化!
今回Lafayetteという街で、運良くCajunジャムセッションに参加させていただきました!
俺もJayもCajun Musicというのが一体どんな音楽なのかわからないまま、最初は様子を見、しばらくしてから参加。
参加してから感じたことは、ほとんどの曲が同じ調であって、シンプル。メロディは違うし、リズムが独特だけど、Cajun Musicというものは、誰かが突飛出て、「あいつ上手いなー」というものではなく、みんなで楽しく演奏することが目的のように感じ取れました。
ギターはパーカッションのようなリズムを刻む役
フェドル(バイオリン)はメロディ
アコーディオンもメロディ
歌はとにかく大きな声であることが重要
そしてトライアングルや洗濯板のパーカッションがある
そんな感じ。
演奏者は演奏者みんなで楽しみ、客に背を向けながら演奏。そして周りは音楽に合わせて踊る。
だいぶ独特な、音楽の立ち位置が全く違う文化だなーと思いました。
ちなみにこの日アコーディオンを弾いていたリーダーはCedric Watsonという方で、まさかのCajun Musicでグラミー賞受賞した方でしたw
初のCajun Musicでグラミー賞取った人と演奏できたのはラッキーでしたw
Cedric Watson's Road to a GRAMMY with Music Voyager - YouTube
そしてルイジアーナ州で最も印象的だったのはPrairieと呼ばれる草地!直訳すると大草原!
このプレーリーと呼ばれる大草原には鳥たちがめちゃくちゃいっぱい飛んでいました!
鳥が目に入らない時間なんてない!と言わんばかりのそしてあらゆる種類の鳥が飛んでいました!
ペリカンもいるしファルコンもいるしピンクの色したサギのような鳥もいるし様々!
メキシコ湾沿いは鳥の種類がとにかく豊富!
(https://heritagepuzzle.com/product/birds-of-the-gulf-of-mexico-puzzle/ より)
すごく静かで何にもない。
何にもないけど野生動物はめちゃくちゃいっぱい飛んでいて最高でした!
(↓メキシコ湾の海)
この辺あたりからは、これまで見て来た牧場らしい牧場はほとんどなく、「あれ?野生ですか?」と思わせるような場所に野生のように生きる牛たちをたくさん見かけるようになりました。彼らは僕ら自転車と同じくらいのスピードで走りまわり、振り向く動きも敏感!
こちらはテキサスロングホーンと呼ばれる牛で、なかなかカッコいい牛!
夜にはクリスマスライトが付いても豪勢な家も。
遠くに見える光はなんだろうか?
とにかく真っ平らな平地なので距離感も掴めぬまま何マイルも進むとなんと液化天然ガスの会社でした!でかいし眩しい!!
この橋を渡るとテキサス州!
まとめ!
ルイジアーナ州を自転車で走るのであれば下記の2つの通りがオススメです!
今回旅して、ルイジアーナ州について思ったことは、とても美しい部分もあり、文化もあるし、住みたいと思う人が多いのもわかる地域ではありますが、果たしてそこに住むことが良いことかどうかは疑問。
海より低い位置にあるため雨が降るだけで簡単に道が洪水。
(危うく朝起きたら水たまりで起きるところだったw)
地域によっては空気汚染が酷い。。
それでもある程度離れた場所で、メキシコ湾沿いは特に、キャンピングカーで済んでいる人が多く、住み心地良さそうだし、嵐が来るようならキャンピングカーごと避難すれば良い。
そして嵐がすんだらまた戻ればいい。
鳥は沢山いるし、ワニもいる。
自然がいっぱいで目にも心にも優しい。
のんびり静かに暮らすにはこのメキシコ湾沿いは最高だと思う。
飯も美味いし音楽も良い!
ちょっと我慢すれば全然良いかなと思える場所。
でもやはり、そういう場所は日本でもあるように、よそ者を好まない傾向にあります。
遊びに行くには良いけど、住むのは色々覚悟が必要そう。
以上!
ルイジアーナ州!楽しかったです!!!
ここらで僕のお気に入りの曲をどうぞ!
“Do you know what it means to miss New Orleans”
Billie Holiday - Do You Know What It Means To Miss New Orleans (Hal Roach Studios 1947) - YouTube
次回は今いるテキサス州について書きたいと思います!!
それではまた!