TVをつければ、インターネットを開けば、今日もアメリカを目指す移民たちのニュース
『移民たちがアメリカ国境に押し寄せて来ています!!』
『その理由は母国の治安が悪いからです!!』
と、おそらくLA駐在の記者たちが、なるべく険しそうな顔をしてレポートする。きっと年収は850万ほどだろう。駐在手当ももらっているはず。そして、なるべく気の毒そうに通りかかった難民にマイクを向けてインタビューをする。
『働けるチャンスをください』
どの難民にマイクを向けても返ってくるのはこの言葉だ。難民たちの心情も気になるが、それをスペイン語のコーディネーターから通訳してもらって聞いた記者の心情も気になる。
キャラバンはホンジュラス北西部のサン・ペドロ・スーラから出発して、メキシコのティファナまで移動してきた。その距離4,449km。グーグルマップで調べると徒歩で移動した場合、908時間。1日8時間歩き続けても113.5日かかる。
そりゃ途中で死人が出てもおかしくない。飢えから逃げるためにアメリカを目指している人間が、一体どうやって113.5日分の食料を確保したのだろうか。それだけでも、尋常じゃない能力の持ち主だと思う。
彼らを”難民”とではなく”移民”と報道するメディアもどうかしていると思う。明らかに彼らは、他の国に移住を求めてやってきた移民などではない。命を繋ぐために死に物狂いでやってきた”難民”だ。
自国に止まっても餓死するのが先か、麻薬組織に拉致られるのが先か。戦争から逃げて来た人たちがだけが”難民”とは限らない。
欧州のドラッグ消費大国が生んだ負の遺産
そして、また次の日にTVをつけると、前回と同じようにーー
『移民たちがアメリカ国境に押し寄せて来ています!!』
『その理由は母国の治安が悪いからです!!』
と別のTV局がまた、なるべく気の毒そうな顔をして報道する。
はぁ……もうこの報道飽きたよ……。
聞くたびにイライラする。
まじ、アホだろ。
んじゃなんで治安が悪くなったか調べろし!!
そんなんアメリカを始めとする違法ドラッグ消費大国らがドラッグを使い続けるから中南米の麻薬組織が大きくなっちまうわけだろうが。
※国別のコカイン消費率
アホな欧米人どもがクラブでコカインを吸わなくなれば、麻薬組織の資金源も減り、各国の行政が犯罪組織を自力で鎮圧させることができるようになる。
もっと言うと、欧米の国々で大麻の合法化が始まってるけど、それ以外のドラッグも合法化させてしまうえば、自国生産が始まって、中南米のドラック工場へ巨大なダメージを与えることができる。もちろん、そんな事したら今度は欧州の国々が崩壊するけど。
※国別のコカイン消費率ランキング
まぁ…そんなこと言い出したらとんでも無く長いニュースになるから報道しないのはよく理解しています。
結局、いつの世も薬物。
アヘン戦争といい、いつの時代も人間は薬物に翻弄されている。
食物連鎖の中で最下位とされる植物が、最上位の人間社会を狂わせることができるなんて、実に皮肉だ。
ドラッグ、ダメ絶対。アホな報道も絶対にダメ。